2006年1月29日日曜日

雪の千年の森に子供たちの歓声が


 千年の森にこどもたちの歓声が、久しぶりに戻ってきました。きょうはS市の土曜塾の皆さん55名が八ッ杉権現前ひろばで一日雪遊び。「すげー雪あるな!」「風景変わってしまった見たい」と、豪雪後の八ッ杉にはじめて来られてびっくりした様子。写真の皆さんは地上より約2メーター位高いところで遊んでいます。長い間の圧雪で靴も沈まず、今朝からの新雪も20センチ位降って、空も時々お日様が顔をのぞき、雪遊び絶好の日和となりました。


 このまま雪もたいしたことなく、もうこの冬はすんでほしいなというのが正直なところですが、こどもたちはやっぱり雪の上ではおおはしゃぎです。町にはない澄んだ空気と真っ白な雪がみなさんをお待ちしています。


 なお、毎年2月に開催していた雪山冒険隊と冬のいろりばたは今回の豪雪に鑑み、やむなく中止となりました。なお施設利用は受け付けておりますので、お申し込み下さい。


2006年1月23日月曜日

大寒の千年の森




1月22日、日曜日、午前晴れ。12月からの大雪はこのところおさまったかのようですが、ここ2,3日の冷え込みは、1年のうちでもっとも寒い「大寒」に入っていることを教えてくれます。春はまだ遠し。久しぶりに森の中を散策。雪は堅く凍みて、長靴は3センチもがぶりません(沈みません)。本日はかんじきは不要。縦横無尽に動物の足跡がついています。


 今回の豪雪は森の樹木にも相当のダメージを与えているようです。春になると雪で折れた枝や幹が地上に大量に出てくるでしょう。雪という巨大な冷熱エネルギーが地上におりて、その雪は解け水になり、川を激しく流れ動力エネルギーとなります。雪折れの樹木は長期的には分解して土になるでしょうが、そのまえにバイオマスエネルギーとして活用すべきでしょう。樹木が太陽エネルギーを光合成で炭素として蓄えたものを、また人間に有用な熱エネルギーとして活用する知恵を、人類は「火の発見」として太古から身に着けてきました。森の民、日本人はそのことをもう一度想起すべきでしょう。


 午後からはまた激しく粉雪が降ってきました。




2006年1月1日日曜日

謹賀新年 2006年元旦



新年明けましておめでとうございます。


今年はどんな年になるでしょう。皆さんはどんな年にしたいですか。


時代は激しく、根底から変化しようとしてます。なにがどう変わろうとしているのでしょうか。


しかし、この地球上に生命が存在する限り、森林が地上で果たす役割は不変です。


この写真は積雪2.5メートルとなった八ッ杉権現前のひろばです。動物の足跡が2列ひろばを横切っています。澄みきった大気、深い静寂、雪をおおいに体験しましょう。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。


<ご案内>


○1月14日(土)10:00~13:00


新春五穀もちつき・まゆだまづくり


○1月22日(日)10:00~13:00


新雪の森・かんじき体験


*詳しくは、広報紙冬号をご覧ください。







積雪2.5メートルとのたたかい 12月


  12月1日は久しぶりの好天気。そろそろ雪囲いや雪つりの準備をと思っていました。2日以降は雨の日が続く天気予報でしたので、この日スタッフ全員外に出て冬支度をしました。


4日の石臼体験、11日のリースづくりとイベントも無事終えて、(11日はすでに八ッ杉は雪の世界)、あとは25日のミニ門松づくりのみで2005年も終了と安堵するやいなや、12日から雪の日が続き、とくに13日の休館日は一日激しく降り続き、14日の日はすでに積雪2メートル以上となって国道417から八ッ杉森林学習センターへのアクセスは遮断されてしまいました。雪は毎日毎日降りやまず、17日の午前、雲間をぬって1.5キロの道のりをかんじきはいて学習センターへ到着した時点では建物ははすっぽり雪の中に埋まっていました。


今年の秋は紅葉がおそく、いつまでも暖かい秋でした。当然暖冬の予想。ところが12月にはいって一転、記録的な豪雪。昨年の映画「ザデイ・アフター・トモロウ」を地で行く自然現象。南の海温の上昇と海流の北上、北極振動による寒気団の南下、西高東低の気圧配置とさまざまな自然現象が複合して驚異的な積雪になったと思います。積雪は2.5メートルを記録しました。


この12月の豪雪は地球温暖化との関連でもいずれ気候学的にも解明されるでしょう。


雪で埋まった学習センターを守れ!21日のアクセス確保以降、多くの方々の支援もいただきながら、降りしきる雪の中、機械力も駆使しての連日の除雪作業、29日ようやく施設を雪の中から掘り起こしました。


この12月の豪雪はあらたな課題と教訓を残してくれたように思います。