2005年9月14日水曜日

ヤマボウシの実がなりました





初夏に純白の花をつけるヤマボウシ。


いま赤い実をたくさんつけています。


緑の堅い実が、だんだん黄色くなり、そして赤く熟してきます。


一枝の中でそのプロセスがわかります。


赤い実をひとつつまんで口に入れました。ほんのり甘い、すこしねばりのある果肉が口の中にひろがります。そしてすぐに少し大きめの種が5、6個歯にがちっとかかります。種はスイカのように飛ばしだします。だれかがこれは森のバターだねといいました。たくさんつまんできてボールにいれてすりつぶし、うらごしすればほんとうにバターのようになるかもしれませんね。朝のトーストパンにつけて食べるとほんのり甘い森のバターがお口の中にひろがるでしょう。これはまだ想像上のお話です。だれかやってみませんか。八ッ杉はヤマボウシの木がたくさんたくさんあります。ご希望の方にはご案内します。ちなみにヤマボウシの花言葉は「友情」だそうです。






2005年9月3日土曜日

森林セラピーとは

セラピーという言葉をよくきくようになりました。therapyとは治療ないしは治療法と辞書には書いてあります。音楽セラピー、アニマルセラピー、アロマテラピー・・・。疲れた、病んだ、傷ついた心や体を音楽や動物とのふれあいや香りで治療するということでしょうか。人間には本来、自然治癒力があり、その治癒力を引き出し、高める助けとして音楽や香りの力をかりる自然療法をセラピーと、とりあえず理解しておきましょう。


森林セラピーという言葉もあります。森林療法といいかえてもかまいません。森林療法は欧州とくにドイツでは長い歴史があり、ドイツ国内では自然や森林の中を歩行する運動療法を医師が処方しており、医学的な視点から森林が積極的に活用されています。3週間までの自然療法には健康保険が適用されているようです。


日本でもこれからの森林政策を、木を伐採して木材をどう使うかだけではなく、木が立ったままの森林をどう使っていくかという考え方が大切ということで、林野庁は森林療法の医学的な課題や普及に平成16年度から着手しています。


森林浴という言葉がでてきてずいぶん長い時間がたちましたが、日本でも森林療法がこれから普及していくかどうか、そのためには地道な努力や多くの課題があると思います。


八ッ杉は750年まえから禅宗僧侶の修行の場としてひらけたところです。精神と肉体の鍛錬の場として、森林空間を積極的に活用してきた日本独自の森の文化があります。森林自然公園としても30年の蓄積があります。広葉樹林と杉林、松林をバランスよく配置し、森林内には縦横に散策道が整備されています。欧州の森林セラピーに学びつつ、日本人の自然観にあった独自の森の癒しの文化をイメージし実践していきたいと思います。


参考:「森林セラピーポータル」のホームページ


(ご案内)


森林セラピー研究会準備会


9月23日(秋分の日)10時~


八ッ杉森林学習センター


森の癒しについて関心のある方の幅広い参加を呼びかけます。


参加申し込みは(0778)42-3800まで